《MUMEI》
夕食終了
「うん。私もそう思う」


フレアは最後の一口を


黒サソリの尻尾を、飲み込んだ。


「何が?」


二人の皿に何も無くなった時点で、クーはコロナとフレアを見た。


丁度、クーも夕食を終えていた。


「ん? エアーちゃん、やっぱりクルクルの実以外は好きじゃないんだなって。

ね、コロナ?」

「あぁ」


確かに


フレアの言う通り、エアーは全ての飲み物を、それぞれ一口ずつ飲んだだけだった。


だから、クーは、フレアが話をそらしたとは思わなかった。


「それにしても、アルゴン、…大丈夫?」

「う、うまかったぞ!香ばしくて!」


真っ青になりながらも、アルゴンは完食した。


「そうか。なら、明日は…」

「明日はクーと同じで!普通で!」


もうゴキブリはたくさんだ!


考えこむコロナに、アルゴンは必死で訴えた。


「そうか」

「おぉ!」

「明日は、朝集合だったよね?」

「そうよ。荷物も忘れずにね」

「わかった」

「た」


軽く明日の確認を済ませ


コロナとフレアは自宅へ


クー・エアー・アルゴンの三人はホテルの部屋へ戻った。

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