《MUMEI》 生贄にされた天使夜月は、横を向く美里を上から見下ろす。 「美里。ちょっとかわいそうな気もするけど、抱くよ」 「…レイプをしないのが、あなたのポリシーだと思った」 「バカ、レイプじゃないよ。同意のもとだろ?」 「何が同意よ」 美里が蔑んだ目で言うと、いきなりスイッチオンだ。 「あっ、ちょっと待って…」 体全体が敏感になっている。僅かな刺激でたちまち追い込まれてしまう。 「やめなよ、やめなよう!」 美里の鋭い反応を見て、夜月は悪魔の笑顔だ。 「予定変更。美里が約束を拒んだので、いじめることにした」 「待って、拒んだわけじゃない!」 顔を真っ赤にして慌てるところを見ると、かなり追い込まれている。そう判断した夜月は、意地悪をする。 「美里。このまま何時間でも攻め続けて、おまえを快楽の海に溺れさせてメロメロにしてあげる」 よくもそんな恐ろしいことを。 「やめなよ」 「じゃあ、ちゃんと哀願しな」 美里は唇を噛んだ。哀願は悔しい。しかしメロメロにされる恥辱に比べたら……。 天使ミサトと同じ窮地に追いやられた。 「わかった、止めて」 「美里。それで哀願してるつもりか。胸とおなかを攻めちゃうよ」 「待って」 マシーンのトゲトゲが美里のGスポットに当たった。 「あっ?」 Gスポットを上下左右回転回転螺旋階段! 「あん、あっ……止めて止めて止めて」 「あれ、どうした?」夜月も驚いた。 「早く止めて、早く!」 「かわいい。でもダメ。ちゃんと哀願しな」 「くううう…やめて」 「嘘、哀願しちゃった。許してほしい?」 「許して」 耐えられない。美里は暴れた。 「お願いします。許してください」 「かわい過ぎる!」夜月は一旦止めた。 「はあ、はあ、はあ…」 「大丈夫か?」 「…あなた、拷問のプロね」 「美里。それは最高の誉め言葉だぞ」 夜月は、顔を近づける。美里は唇を奪われるかとヒヤヒヤした。 「負けを認めるか?」 認めなければまたスイッチオン。同じことだ。あのトゲトゲには耐えられない。 「認めます」 「じゃあ、抱かせてもらうよ」 「わかったわ。その代わり、ほどいて。抵抗しないから」 「その手には乗らないよ」 「手足縛ったままだとレイプよ」 「いいよ。美里を抱けるなら、レイプでも」 美里は緊張した。もはや絶望的なのか。逃れる方法はないのか。 「今度拒む発言したら容赦なく快楽の深海に連れて行くよ」 「わかった、やめて」 即答する美里に、夜月は満足の笑みを浮かべた。この美しき天使を、屈辱的な連続アクメでいじめたい衝動もあったが、早く思いを遂げたい気持ちが勝った。 「美里。とうとうドエスアクマンの生贄にされてしまった気分はどうだ?」 美しい顔を紅潮させると、瞳を閉じて横を向き、しっとりと答えた。 「とても悔しいわ」 「かわいい!」 夜月は本気で感動していた。観念したのか、裸の体を悪魔の前に投げ出し、身じろぎもせず、じっとしている天使美里。 夜月はSの血が騒ぎ、ロマンよりは意地悪な言葉攻めで美里を慌てさせる。 「美里。激しく突いている間にどうにかなっちゃったらゴメンね」 「え?」美里は目を開けて夜月を見た。 「今までは媚薬やマシーンのせいにできるけど、抱かれて昇天したら完敗だぞ美里」 それだけは許してほしかった。美里は本気で慌てた。 夜月はマシーンを美里の股間から外す。 「美里。最悪の男にピストン運動されて落ちたら、おまえも最悪の女の子だぞ」 「うるさい!」美里はムッとして怒鳴った。 「おっ、まだ刃向かう元気は残ってたか?」 美里はドキドキしながらも夜月を睨んだ。 「何だその目は?」 美里はドエスアクマンのDVDを思い出した。天使ミサトは屈辱的な言葉を言わされて陥落した。 同じ目に遭わされたら立ち直れない。 「…冗談よ」 「ハッハッハ!」夜月は勝ち誇った。 (悔しい…) 前へ |次へ |
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