《MUMEI》

「くそっ!」


スライディングされたことにより、
体制を崩した安藤はやむなくボールを高く蹴り上げた。


ボールは風の気の向くままにぐんぐん上昇する。


両者とも、
ボールの落下地点を予測しながら走った。


ボールは運のよいことに、
フランスチームのゴール前で落ちそうだ。


俺は後は先輩とチームメイトに任せて、
自分の立ち位置から状況をみていた。


ボールは綺麗な弧を描き、
徐々に落下している。


先輩はタイミングを見計らって、
勢いよくジャンプした。


このまま、ヘディングシュートを決めるようだ。

ボールは後数メートル。

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