《MUMEI》 その後も自己紹介は続いていく。途中でとある男子生徒が、目立とうとして魔法でのパフォーマンスをしたことがきっかけで、パフォーマンス合戦のようになってしまったが。 そして遂に自己紹介も最後、彼の番になった。 「ラス・エグネヴァ。それだけ知ってりゃ十分な筈だ」 と言って乱暴に席に着く。気まずい雰囲気になってしまった。 「ま、まあこれで全30人の自己紹介が終わった訳だ。それでこの後なんだが、訓練所に行って模擬戦をしてもらう。てな訳で全員付いて来い!」 少々強引な気もするが、それでもこの気まずさからは抜け出せた。B組の生徒たちはホッとしながらバーグに付いていった。 「っとスマン。言い忘れてたが、俺の担当は戦闘学だ。今回だけじゃなく毎回面倒みてやるから覚悟しとけよー」 ニヤリと笑うバーグに、多くの生徒が寒気を覚えたらしい。 前へ |次へ |
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