《MUMEI》

5歳という年齢なら、家族の死の痛みを多少なりとも理解できる筈だが、屈託の無い笑顔は父親を失ったばかりの悲しみなど微塵も感じさせない。



アンパンマンはその健気な振る舞いに感心しながら、心にふと思った疑問を問いかける。



A常務「カレーパンナちゃんは強い子だねぇ。(笑)


…パパがいなくなって寂しくないかい?」



カレーパンナ「うん、さみしくないよ〜。


…だって、あのねぇパパねぇ、おほしさまになったんだもん。


…いつもカレーパンナと一緒だもん。(笑)」




そう言ってカレーパンナは空を見上げた――…。

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