《MUMEI》

その時―――…。




―――… グウゥ〜 … キュルルゥ〜 …



ポッコリと膨らんでいるカレーパンナのお腹が、鳴き声をあげた。



退屈な葬儀の最中では、オヤツを食べる時間もままならない。



カレーパンナは、恥ずかしそうにお腹を押さえて照れていた。



その様子にアンパンマンは涙を拭い隠して、クスッと笑いかける。



A常務「お腹が空いてるんだね?」



カレーパンナは黙ったままコクりと頷いた。



A常務「よし、じゃあ……」



アンパンマンは幼子の空腹を満たすために、ある“食べ物”を与えようと思いついた――…。

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