《MUMEI》

…スヤスヤとベッド
で眠るレイノルド殿
下でした。


ーーあぁ、そうだ!
この子さえ居なけれ
ば、私は国に帰れる
のだーー


一度、そう思い付け
ば、もう王妃の心に
迷いは有りません。

可愛いはずの我が子
の首に、指を巻き付
け力を込めます。


殿下の泣き声に気付
いた者達により、殿
下は命を留めました


陛下は、第一王子を
手に掛けようとした
王妃を許しませんで
した。

王妃を殿下と引き離
し、王妃を城の外れ
の塔に幽閉したので
す。


しかし、本当の悲劇
が起こったのは王妃
が幽閉されて数年後
の事…。


その日は、レイノル
ド殿下の誕生日でし
た。


夜に行われる誕生日
パーティーの支度で
皆は大忙しでしたの
で、レイノルド殿下
は1人で過ごしてい
ました。

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