《MUMEI》
癒しの時間5
「それでは、デザートをお持ち致します」


食器をワゴンに乗せて、渚さんは一旦調理室に戻った


もう、俺達以外に食事をとる人間がいないからと、渚さんは他のスタッフを全員帰したらしく


一人で全てやっていた


それが申し訳なくて


渚さんと俺達は、一緒に食事をしていた


それは俺の提案で、そういう事は初めてらしいけど


渚さんはすごく喜んでくれた


直人さんとワインなんか飲んでたし


あ、でも


さっきちょっと機嫌悪かったかも?


あれだな


鳳凰寺が捨てるとか言ったからだな、きっと


うん


「それでは、私の仕事の説明をさせていただきます」


ワイングラスを置いて、直人さんは微笑んだ


つーか、酒つえーな、直人さん


この短時間で、いくら、渚さんと二人でも


赤・白・ロゼ


三本は、飲みすぎだと思う


それでも、直人さんは変わらぬ顔色と口調で


最後まで説明してくれた

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫