《MUMEI》
消去2
「え……。」


視界が真っ白になる。


「お前も消えたくなかったら、
おとなしくしておくんだな。」


「もし…首を突っ込んだその時は……。

分かってるな?」


ただ聞こえて来るのは安藤と榊原の、くぐもった声。


そして俺の頭の中では、
先程の榊原の言葉がリピート再生のように繰り返されている。

“ゲームなんだからしょうがないだろ?”


“倉木を消す。”




















消す……?


先輩を……?


倉木先輩を?


俺の大好きな、
世界ー尊敬している人を?


















そんなの、許さない。

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