《MUMEI》
癒しの時間7
「それであの変態が止まりますか?」

「逆に誠が変態に襲われたりしませんか?」


そーだよなー


鳳凰寺と虎之介先輩の言葉に頷くと


「大丈夫じゃないか?変態、息子がすぐ反応してその場でよく悶えてるし」


ケーキと飲み物


そして下ネタと共に渚さんが戻ってきた


て、何で普通に会話に参加してんだ?


「監視カメラ、ですね」

「正解」


話しながら、直人さんが紅茶の入ったティーカップを配り


渚さんはケーキを切り分け始めた


優雅な動きと内容のギャップ激しいんだけど!


だって『息子』って


…アレ、だよな


「まぁ、確かにその場で悶えてるかトイレ直行してますよね」


紅茶を受け取りながらサラッとそんな事を言う鳳凰寺は


やっぱり、むっつりだと思う


「み、皆、そんな露骨に…」


虎之介先輩…


「可愛い…」

「え」


あ、やべ、口に出た


だって真っ赤になる虎之介先輩、マジで可愛いんだし!


「あ、いや、可愛いケーキだなって!」

「言い訳みたいなほめ言葉ですね」

「いや、マジで!」


言い訳にしたけど、ケーキ可愛いの事実だし!

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