《MUMEI》

「律斗、お腹痛くて学校休むって。」

心配そうな二郎を見ると罪悪感が……。


「そっか。」

昨日の一件が原因なのに上手く口に出来ない、隠し事は無しって約束なのに。


「俺も仕事だから母さんに来てもらうよ。それじゃあ先にいってきます。」

おばさんにも申し訳ない。忙しくて今は仕事モードな二郎だから俺の不甲斐無さで時間を侵したくない。


「……行ってくるからな。
律斗、俺が篠さんの足元にも及ばないのはわかってる。
ただ、俺の家族が苦しんでるなら守りたいし、俺の生徒を助けたいんだ、笑って学校に行くために、明日は学校に来て欲しい。」

皆で話し合おう。

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