《MUMEI》 「だって気になるんだぜ! お前だって、見ずにはいられなくなる!」 「はいはい。でも探ってもいいが、本当にソコか分からないぞ? それに探り当てて、どうするつもりだよ?」 「もちっ! 行って見るんじゃん!」 「殺人現場かもしれない所に?」 「映画とかの撮影現場かもしんないだろう?」 「ハッ…。ご苦労なことで」 オレは再び欠伸をした。 「とにかくオレは気が進まない。やるにも行くにも、お前達だけでやってくれ」 「ええ〜! やることはやったさ! でもダメだったから、お前しか頼めないんだよ!」 「それでも根気強くやっていれば、いずれは当たるだろう?」 「そんなこと言わないでさぁ」 「頼むよ」 「昔からの仲だろ?」 わらわらと5人ものクラスメートに囲まれ、逃げ場が無い。 何よりこの気迫が…ちょっと怖い。 それに確かにコイツらとは、古い付き合いだしなぁ。 「…間違ってもいいんだな? 怒らないな?」 そう言うと、5人の表情が笑顔で輝いた。 うわぁ…眩しい。 「OK、OK! 頼むよ!」 「お願いね!」 ったく…。 探偵料、貰ってやるからな。 渋々オレは友人達から教えられたサイトに登録して、動画をダウンロードした。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |