《MUMEI》 穏やかなやりとり、そして「ドクターは?」 リビングに通されたネオンは、見覚えのあるライトのコートをすぐに見つけたが、肝心の本人がいない事に首を傾げた。 「今、お風呂に」 「おぉ、ネオン君。いらっしゃい」 キセノンが説明しようとした時、丁度風呂上がりな様子のライトが現れた。 「こんばんは、ドクター」 紳士ね 汗はかいていたが、ライトはきちんと洋服を着ていた。 それは、ネオンがいるからではなく、ライトが当たり前にしている習慣だった。 ただ、理由は紳士だからではなく、いつでも急患の為に出勤できるようにという 単なる職業病だった。 そしてその後、賑やかで楽しい夕食の時間はあっという間に過ぎ 少しほろ酔いのライトは、早めに寝室に向かい 洗い物を済ませたライトの妻も、ライトが眠る寝室に行き リビングには、ネオンとキセノンの二人きりになった。 「さてと」 食後のコーヒーを飲み終えたキセノンは、ソファーの下に隠してあった エアーの血液検査の結果書類を取り出した。 いよいよ、ね ネオンも、ゴクンとコーヒーの最後の一口を飲み終えた。 前へ |次へ |
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