《MUMEI》

痩せた野良猫は、そのアンパンの欠片に、もう一度確かめるように鼻先を近付けると――…



野良猫「フンッ!ニャ〜!」



それを口に含むこともなく、不快そうに唸り鳴いた。



そして――…



―――… ザッ!ザッ!



まるでババ(糞)でも隠すように後ろ足で土くれを引っ掛けると、何処かへ走り去ってしまった。



おそらく本能的に危険な餌であることを察知したのだろう。




A常務「―――――…。」



その光景を目にした途端、アンパンマンの心は失意のどん底まで叩き落とされ――…



その目から大粒の涙が溢れ落ちた。

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