《MUMEI》
予期せぬ…
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【シュン】は廉のぼやきにも感じよくニッコリとほほ笑み、それから何を思ったか、突然わたしの手を取ると、【ユーゴ】がいる方へグイグイ引っ張った。

わたしはビックリして、なに!?と声をあげてしまう。廉も驚いたのは、同じだったようだ。


「なんだよ、どこ行くんだよ!」

廉の慌てた様子の声に、【シュン】は気にも留めず、【ユーゴ】のところ!と答えると、またニッコリした。


「仁菜ちゃんは俺に任せて、お前はゲストに挨拶でもしてこいよ」

『主役』なんだからさ、と、軽い調子で言って、そのままわたしを連れ去ろうとする。


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