《MUMEI》 エアーを作った者「それって明らかに違法じゃない」 コールドスリープの判断基準はかなり厳しい事を、ネオンは知っていた。 「だから、パパは、社長を何度も説得したわ。 もちろん今も。 でも、ソラリアさんがその状態なのを知っているのは私とパパだけだし 肝心のソラリアさんが、何処にいるのかわからないのよ」 「技術者は?」 コールドスリープをする為には、専門の技術者が必要だ。 「…交通事故死」 キセノンの言葉を聞いた瞬間 ネオンは背筋が寒くなるのを感じた。 まさか、社長が口を封じようとして 「酔っ払いの運転する車が突っ込んだみたいだけど、そもそも、アルコール中毒患者が何故高級品の車に乗ってたのか 完全に酒に溺れてた犯人には、全く言葉は通じなかったわ」 「キセノン… もしかして、私達、今、危ない状況?」 「社長がエアーちゃんを知っていたらね」 「社長がエアーちゃんを作らせた可能性は?」 「それは、低いかも。ただのクローンならともかく、実験体にするなんて、考えられないから」 社長で無いなら… ネオンがすぐに思い浮かんだのは クーから聞いたグリーン博士という人物だった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |