《MUMEI》
癒しの時間8
渚さんが持ってきたのは王道の苺ショート


の、豪華版


まず、一番上にのってる苺がデカイ


ゼッテーこれ、高い


間に入ってるクリームも苺がたっぷり入っているし


で、可愛いのは


ピンク色の小さいバラがちょこんと乗ってるとこ


「これって、食えるのか?」

「飴細工だから食べれますよ」


マジか!


何か食べるのもったいねー


バリバリ


…かも、て…


「と、虎之介先輩?」

「ん?」


躊躇いなく、最初に食ってるし


ポチャン


「ほ、鳳凰寺?」


何、紅茶に入れて溶かしてんだ!?


もったいないだろ!


「だって砂糖だし」

「いやそうだけどさ」

「構いませんよ。どういう風に食べていただいても、美味しく召し上がっていただけたら、それで」

「そう…」


バリバリ


え? 直人さん…


「ご馳走様でした」


もう完食?


「相変わらず、甘い物は食べるの早いですね」

「好きですから」


うわ、意外


「誠君も早く食べたらどうですか?」

「あ、はい。いただきます」


ゆっくり、味わって食べた


もちろん、見た目だけでなく味も最高だった

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