《MUMEI》

「何?あたしを入れてくれる学校なんてあるのかって悩んでるの?」


星羅は図星をつかれ、何も言えず更に俯くことしか出来なかった。


「それなら大丈夫だよ、高校なんてバッカじゃないのって思うくらいあるし、それに挿乙女は意外と頭が良いし」


「意外って何だよ、私バカ面でもしてる?」


星羅は顔を上げ、華香をギロリと睨みつけた。


長い髪が前に落ちてきていたので、貞子みたいに怖いことになっていた。


「わりぃわりぃ、怒るなってあたしだって言葉ぐらい間違えることだってあるって」


華香は星羅の前に落ちてきた髪を横に分けた。

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