《MUMEI》 行きつけのブテイックで服をチョイスされ、 行きつけのイタリア料理屋でランチコースをおごられ、 その桁には目眩がしそうだった。 「楽しかった?」 「緊張した…」 素直な感想を告げると 「気に入らなかった?」 「いや、美味しかったし服もありがたいんやけど…返しきれそうにない額やなぁと…。」 「そんなこと気にしなくていいのに、ほんとにリュウはかわいいね。」 ……… 所詮金持ちとは金銭感覚が違うんやな… そんな会話をしながら車はある場所についた。 前へ |次へ |
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