《MUMEI》 アンパンマンがゆっくりとパトカーに歩み寄ると――… 男達の中にいた、こんがり狐色をした小判形の頭の男から先に声をかけてきた。 コロッケ刑事「アンパンマンさんですね?」 チラリと見せた身分証明には、桜の代紋が輝いていた。 アンパンマンが無言のまま小さく頷くと、コロッケマン刑事はコートの内ポケットから三つ折りの紙を取り出した。 コロッケ刑事「署までご同行願えますか?」 コロッケマン刑事が拡げて見せた紙は、逮捕状だった――…。 A常務「……………。」 呆然とその紙面を見つめるアンパンマンを、屈強な警官らが取り囲んだ―――…。 前へ |次へ |
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