《MUMEI》

数分後…低いうめき
声が聞こえ、起き上
がったのはレイノル
ド殿下でした。


『母様…何故?』

床に横たわり、うめ
き声をあげる王妃に
声をかけます

王妃の胸には短剣が
突き刺さっていまし
た。


二人で縺れ合う内に
誤って王妃の胸に刺
さっていたのです。


致命傷ではありませ
んが、結構深く刺さ
った短剣は王妃を動
けなくしていました


王妃は、ただ譫言の
様にレイノルド殿下
に対して悪夢の様な
残酷な言葉を繰り返
すのです


《お前さえ生まれて
来なければ…》

《お前さえいなけれ
ば…》

《お前さえ死ねば…


《あの人の元へ行け
るのに…》


王妃の心は、首を絞
めた、あの日から壊
れていたのでした。

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