《MUMEI》
★残酷表現あり★注意
そんな王妃を虚ろな
瞳で見つめていたレ
イノルド殿下がフラ
リと立ち上がり、塔
から出て行きました

暫くして、ブツブツ
と呟きながら、手に
何かを引き摺るよう
にして帰って来まし
た。


そして、床に横たわ
る王妃の傍に立ち見
下ろします。


『母様…僕の母様?
もう、何処へも行か
せないからね?』


そう呟いた後……。


塔の薄暗闇の中で起
こった惨劇。


…ゴリッ!ベキッ!
グシャ!…

数回の骨を砕く様な
鈍い音。

『グギャアァァーッ
ッ……』

断末魔の叫び声。


『クスクスクス…アハハハ…』

レイノルド殿下の不
気味な笑い声。


数時間後、誕生日パ
ーティーに現れたの
は、血塗れのレイノ
ルド殿下。

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