《MUMEI》
根っこ注意報
金髪青年に着いて行き、軽く山の奥にさしかかろうとしていた




「あ、あの」
息を荒く乱しながら、話しかける


「何だ?」


「ま、まだでずが…?」


「コッチから行った方が、近いんだ。疲れたか?」


「イエ…大丈夫ですよ…。ハイ。」
疲れているのは、目に見えている


すると、前ばかり気を取られていた真都は、足下の根に気づかず、つまづいてしまう


「うわぁッ!」


「危ないッッ!」

すぐに危険を察知した青年がギリギリの、所で真都の身体を受け止める









びくっ







真都の身体が、一瞬震えた




「?」

不信に思った青年が、顔を覗こうとすると…









バチンッ







一瞬、青年には何が起こったのか分からなかったが、徐々に意識が覚醒されていくのが分かった




青年の手を真都が、振り払ったのだ









「な、何…」

「何するんだ!」と言いかけた、青年は目を見張った



何故なら真都は、自分の身体を精一杯抱き締め、震えていたからだ









不覚にも、ソレを可愛いと思ってしまう馬鹿が此所にいた

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