《MUMEI》

ペナルティが終わり、
両者元の位置へと付く。


その際に俺は、
先輩に話かけた。


「倉木先輩。」


「ん、なんだ?」


「頭まだ痛みますか?」


「ああ…大丈夫。

アレくらいどうってことないから。」


いつものように俺に微笑む。


それを見た俺は安心すると同時に、
これから質問する勇気が沸いた。


「先輩、何か隠してません?」


途端に先輩の足が止まった。


そしてゆっくりと歩み出す。


「俺が何を隠してるって?」


先輩の表情は引きつっている。


「はい。

何か榊原や安藤たちに関係あることや無いんですか?」

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