《MUMEI》 友達あれから、何度も瀬良さんと会うようになった。 私のお姉さん的存在で、いつも話をきいてくれた。 数ヵ月後のある日―。 「実はね・・・もうすぐ誕生日なんだ・・・遼斗の・・・」 「そうなんだ」 「そういえば、純もだね」 「そうだったの??」 「知らなかったのっ??」 「誕生日・・・2週間後だよ??」 「そうだったんだ・・12月23日か・・・」 「絵麗那の誕生日は??」 「イブです」 「クリスマスイブ??」 「うん」 「じゃあ、1日違いなんだね」 「嬉しい・・誕生日プレゼント買わなきゃ・・・」 「私はベタだけどネクタイにする。ずっと使えるから」 「ネクタイ・・・か・・・どうしよう・・・」 「絵麗那もネクタイにしようよ」 「うんっ!!どこで買うんですか?」 「この近くにすごくカッコいいネクタイ売ってた所があって・・・行こっ!!」 「うん」 「わぁ・・いっぱいある・・・」 「遼斗はこれが似合うと思うんだぁ・・・」 黒と青のネクタイ・・。 「純は・・・黒と緑かな・・」 「そうだね」 ネクタイか・・//。 「絵麗那の誕生日・・純は知ってるの?」 「知らないと思う」 「えっ!!じゃあ・・ウチが言っとく」 「え。。。」 「大丈夫っ!」 純にこのネクタイ絶対似合うだろうな・・。 前へ |次へ |
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