《MUMEI》
村田は古川に事件の状態を伝えた。「東京来たの久しぶり、実は俺等王大学って大学やねん。それで4年間東京でおったんや」「俺も等王大学ですよ。」「中国語教えてる、はげのおっさん知ってる?」「あー、背が低いから頭しか見えなかったけ」二人で大学の話をしていると、「で、死んだおっさんの車どこであったって?」「はい、この近くの港です」「今から行く?」「そうしましょう」なかなか俺と気が合うなぁと村田は思ってた。車に乗ると、いきなりタバコを吸い出した。「あの、この車灰皿ありませんよ」「なんでやねん、次から付けといてなぁー」「なんでですか!」「俺乗るから」「はぁ」守口と一緒にいると「はぁ」が口癖になっていた。 現場に着くと、上げられた車を見て「いくらくらい」と言い出した。「三千万くらいかなって、この人誰ですか?村田刑事!」「あ、その人は、今日から配属された古川刑事です。」「あ、古川刑事この人は、亘理さんで空き巣500件、万引き1000件を逮捕した凄腕刑事です。」「いやあー、それほどでも」「こういう車に乗りたいなぁ」「どうやって海に沈めたんだろう」「鍵が掛かっていたからアクセルを、踏んで飛び降りるていうのは、無理だな」「まぁ明日にはわかりますよ」と自信満々に古川が言った。
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