《MUMEI》

『ちょ、ちょっと…
貴方は、何なんです
か?私は一人で帰れ
ますから』

睨み付けるラント修
道師に飄々とした口
調で答えるサルタン


『何って、俺はサル
タンだ!』


『私は、名前を聞い
てるんじゃありませ
ん!!』

怒りに頭から湯気を
出す勢いのラント修
道師。

『まあ、そう怒りな
さんな、坊さん。』

『あ〜ぁ、そんなに
眉間にシワを寄せて
せっかく美人さんな
のに、もったいない
なぁ〜』

そう言いつつ、眉間
へと指先を伸ばす。


パシーーン!
直ぐさま、ラント修
道師の手が指先を叩
き落とした。


『ふっ、気の強えぇ
坊さんだな?ま、俺
は好きだけどな…』


『貴方もですか?全
くケインといい、貴
方といい、盗賊は皆
そうなんですか?
呆れて物も言えませ
んよ。』

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