《MUMEI》
赤い悪魔
『キレーなモンなら
別に盗賊じゃなくて
も好きじゃないかな
ぁ?』

『男が男に好きなど
神への冒涜ですよ』


『ふ〜ん、頭の固い
坊さんだなぁ…』

ニコニコしながらラ
ント修道師を眺める
サルタン。


『ま、そんな話は置
いといて…な、坊さ
ん、アンタ、何を隠
してるんだい?』


真顔のサルタンに、
そう質問され、たじ
ろぐラント修道師。


『別に何も…ただ私
はケインからジェル
マを取り戻したいだ
けです、あの残忍な
赤い悪魔からね。』


『ふん、残忍な?ね
…それはケインの事
を言っているのか?



『当然、そうですよ
何を解りきった事を
言ってるんです、貴
方は?』


『だったら、違うな
ケインは、あいつは
残忍なんかじゃない
。』


『馬鹿な事を、私の
家族は赤い悪魔に殺
されたんですよ?無
抵抗の母や幼い弟ま
でもね、その行為が
残忍じゃなくて何だ
と言うんですか』


サルタンは、ふっと
笑って答えた。


『簡単さ、その赤い
悪魔は、ケインじゃ
無かったと言う事だ
よ!』

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