《MUMEI》

「おじいさ〜ん、親指姫ー」おばあさんは叫びます。

すると「おばあさんコッチコッチ」と呼ぶ声が聞こえてきます。声のする方へ近付くと、そこは雀のお宿でした。

「おばあさん、ようこそいらっしゃいました」
雀は歓迎しましたがおばあさんは不機嫌です。
当たり前です、親指姫を勝手に持ち逃げしたのですから。

「イタズラ雀は焼鳥にして喰っちまうかねぇ?」
おばあさんは鬼の形相です。

その時「美しいおばあさんですねー」
雀王子が声をかけました。イケメン雀王子。
雀王子を見て、おばあさんは赤くなりました、だっておばあさんはショタだったからです。

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