《MUMEI》

放課後の生徒会室で
翠は乃里と向き合っ
ている。


『みどちゃん、話っ
て、なぁに?』

乃里は、翠から話が
あると放課後の生徒
会室に呼び出された
のだ。


『うん、あのね……
乃里。私ね…乃里が
大好きだよ!』

意を決して、そう告
げれば…。

乃里は、花が綻ぶよ
うに笑い…。

『私も、大好きだよ
、みどちゃん!』

そう言い返した。


その笑顔に…
その言葉に…
嘘など無くて

だけど…
それが…
翠には悲しくて


二つの大好きの
意味の違いが…
切なくて。


翠は乃里の幼なじみ
として、これから先
傍にいる事を決意し
た。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫