《MUMEI》

『あーぁ、しょうが
ないよね。』

翠が、溜息混じりに
呟けば、乃里はキョ
トンとした顔をして
翠を見てる。


そんな乃里の肩を抱
き寄せ、翠は乃里の
顔に自らの顔を近付
けた。


『ほぇっ、みどちゃ
ん?』


バタバタと廊下から
騒がしい足音が聞こ
えて来て、ドアが勢
い良く開いた。


『乃里!』

倒れ込むように、生
徒会室に飛び込んで
来た、瑞乃透が目に
したモノは……。


『うわあぁぁっ、乃
里の、乃里のファー
ストキスがあぁ…』


翠と乃里のキスシー
ンだった。

ヘタリとその場に座
り込む、瑞乃の情け
ない顔。

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