《MUMEI》 『あーぁ、しょうが ないよね。』 翠が、溜息混じりに 呟けば、乃里はキョ トンとした顔をして 翠を見てる。 そんな乃里の肩を抱 き寄せ、翠は乃里の 顔に自らの顔を近付 けた。 『ほぇっ、みどちゃ ん?』 バタバタと廊下から 騒がしい足音が聞こ えて来て、ドアが勢 い良く開いた。 『乃里!』 倒れ込むように、生 徒会室に飛び込んで 来た、瑞乃透が目に したモノは……。 『うわあぁぁっ、乃 里の、乃里のファー ストキスがあぁ…』 翠と乃里のキスシー ンだった。 ヘタリとその場に座 り込む、瑞乃の情け ない顔。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |