《MUMEI》 そんな瑞乃の横をす り抜け、翠の腕を掴 んだラインハルト有 栖川。 『ミドリ!走りまシ ョウ!』 『うん!』 ビックリする乃里と 呆然とする瑞乃を残 して生徒会室を後に する二人。 息を弾ませて着いた 先は、あの木の下。 『見た?瑞乃の情け ない顔。』 『ハイ、見まシタ』 『『アハハハ』』 『ありがとね、ライ ンハルト有栖川、瑞 乃に一泡吹かせる事 が出来たわ。』 そう、全てはライン ハルト有栖川の計画 だった。 『くすっ、瑞乃は今 頃、どんな顔してる かな?』 翠とラインハルト有 栖川は、楽しそうに 笑った。 前へ |次へ |
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