《MUMEI》
謎解き1
次の日、古川は村田・守口・亘理・取り調べの天才大野刑事・美人刑事の真鍋刑事・出世の天才烏賊警部を地下室に呼び、どうやって車を海に沈めたか説明し始めた。机の上には水槽が置いてあり、横に段ボールが置いてあった。「この段ボールを陸とします。」「水槽は海ですね!」と亘理が言うと、古川は「大当たり」と言った。「これは、何の実験かね?」と烏賊警部が、偉そうな政治家のように言うと、守口が「おそらく犯人が車を沈めた方法でしょう」と言った。古川は、坂谷の車と同型のミニカーを取出し、水槽の真ん中辺りに、赤い線を引いた。「ミニカーが、坂谷の車です。昨日、おもちゃ屋探し回りましたよ。リアルに出来てると思いません?赤い線は、車が発見された位置です。」と古川が、説明のついでにミニカーの自慢をした。「車を動かしたのは、この大きな塩の固まりです。まぁ、大体1、5キロぐらいかな。アクセルのところに置いたんです。」「それで動かしたのかね」古川は「はい」と言った。「ベタな」「それにしても、犯人は超ベタなことするんですねぇ」「小説や漫画でよくすることですが、実際にやった人いますか?」と反発して言った。「犯人は、できるだけ早く警察に、車を発見してもらいたかったんじゃないでしょうか?」古川は、続ける「あまり遠すぎると警察が、発見しにくくなりますし、近すぎるとすぐ発見されます。」「それじゃあ矛盾してるじゃないですか?」真鍋がやっと口を開いた。「僕の言い方がまずかった。犯人は死体が見つかる3日前ぐらいに発見してもらいたかった。しかし警察は、発見に時間をかけ過ぎてしまった。それが今分かってる一つ目のミス、二つ目は、俺達を敵にまわしたことだ。」そして古川は、笑いながら部屋を出た行った。「何言ってんだあいつ」と言いながら守口がミニカーを押した。するとちょうど赤い線のとこ間で行った。そこで、古川が帰ってきた。「港から13bのとこに落下しました」「13bのとこは赤い線です。そこに落ちるには時速77`bではしらせればいい。」と言った。「この塩を乗せると時速77`bで進むのは実験済みです。」と言って「現場にいってきます。」と言い出ていった。
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