《MUMEI》 「アナタのことよ」 そう言って、アタシを指さしてきた。 「えっ、何で!」 「何でって、好きだから。他に理由はないわ」 たっ確かにそうだろうけど…。 「それで、アナタの好きな人って誰?」 ぎゅうっと手を強く握られる。 いっ痛い。これって嫉妬!? 「あっアタシの好きな人は…」 「うん」 「めっ…目の前に」 そしてアタシは彼女を指さした。 「えっ? わたし?」 「うっうん」 首を縦に振る。 すると彼女は輝く笑みを浮かべた。 「なぁ〜んだ! 心配して損した!」 「わっ!」 いっいきなり抱き付かれた! 「ずっと心配してたのよ。付き合っている人とかいるんじゃないのかなって」 「そっそれを言うならキミだって、生徒会長とのウワサがっ…!」 「ウワサはウワサよ。彼とは悪友なだけ」 あっ悪友って…。 前へ |次へ |
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