《MUMEI》
緊張するコロナ
鼻唄混じりでご機嫌なフレアに対し、コロナは憂鬱だった。


何故ならコロナの今日の役割は、昨日感じた要注意人物を捕らえる事だったからだ。


一体、何処にいるんだ


コロナが運転する車が危険地帯の手前で停まった時


近くにいたのは、あの


雑魚三匹と、現地ガイドが乗った車だけだった。


現地ガイドの首には、確かに正規のガイドの証明であるタグ付きネックレスがかかっていた。


ランクAか


それは、危険地帯に入れる上に、必要に応じて武器使用も認められる事を示していた。


ちなみに、フレアもランクA


そして、コロナはその上をいく、ランクSだった。


ランクAの持つ武器は護身用の刃物一つに限られていたが


ランクSの武器には、指定も制限も無い。


その為コロナは今回、スタンガンと、ビームライフルを所有していた。


その二つは光をエネルギーとしていた為、この南国では重宝されている代表的な武器だった。


怪しい三人組に付いているガイドは、コロナと目が合うと、頭を下げ、笑顔を向けた。


…どう見ても、現地の人間だな


その様子を見たコロナは、ガイドを警戒対象から外した。

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