《MUMEI》

『あーっ、分かった
分かったわよ、キス
するから…目を閉じ
て?ハズカシイから
…ね?』

翠の言葉に、パアッ
と顔を輝かせるライ
ンハルト有栖川。
二つ返事で目を閉じ
る。


そんなラインハルト
有栖川を横目に気付
かれ無い様に、木を
降りる。


『ミドリ、まだデス
カ?恥ずかしがりヤ
サンですね?』


『残念でした〜ライ
ンハルト有栖川!』


『へ?』
目を開ければ、愛し
のミドリは木の下で
アカンベーをしていた。


『アウチ!』

『私にキスなんて百
年早いつーの。』

ケラケラと豪快に笑
い飛ばされた。


…あーぁ、凛とした
ミドリに戻ってしま
いマシタね、ま、良
かったデスが…。

緩めた糸をピンと張
り直すアナタは、益
々、輝いて綺麗にな
っていきますね。

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