《MUMEI》
変態の場合
松嶋晃司視点


ラララ せー君の息子にちゅー


ルルル せー君の息子にちゅー


『も、もしもし?』

「もしもしナルナル?」

『な、ナルナルってなんですか!?』

「ナルナルはナルナルだよー」

『… … 何の用ですか?』


あ、今の言い方ちょっといいな


「んー、せーと会補佐の仕事なんだけど…」

『こ、断ろうとしてもダメですよ! あなたがやるって言ったんですから! 会長怖いですし』


ナルナル…


最後が一番の本音だね☆


「んー違う違う。ちゃんと仕事するし」

『えええぇ!? 本当ですか!?』


うるさいよ、ナルナル


「ホントホント」

『本当ですね!? 今更嘘だと言っても受け付けませんよ!?』

「大丈夫、ファイナルアンサーだから」

『…は?』


あ、通じなかった


ナルナル、テレビあんまり観なそうだもんな


「とーにーかーくー、仕事今の二倍ちょーだい」

『に、二倍!?』

「そー」


そのくらい、よゆーだし


『本当に、いいんですね?』

「いーよー」


しつこいなーナルナルは


『わかりました』

「ん。おやすみー」

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