《MUMEI》
神澤姉弟の会話
第三者視点


神澤薫は普段携帯を携帯しない


しかし、低血圧で朝に弱い為


寝る時だけはアラームをセットし、携帯を手元に置いていた


それを知っているのは、生徒会役員と身内だけで


神澤薫が正に今から寝ようとした時、姉・灯(あかり)から電話がかかってきた


「…」


いつも通り無言で出る薫


「どういう事?」


いつも通り、用件だけをかなり短くして伝える灯


「…そのまま」

「…」


沈黙


「…わかった」

「ん」

「おやすみ」

「おやすみ」


通話終了


普通なら、これだけでは全く通じないが


神澤姉弟は、双子並にお互い考えている事がわかるから、これだけで十分だった


こうして


誠だけが平和だった夜は過ぎ


朝に、なった

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