《MUMEI》 危険地帯入口「なぁ、…変装する必要あったのか?」 無いよなぁ… 危険地帯の入口 防護服に身を包んだアルゴンは、首を傾げながら質問した。 防護服は厚手のつなぎの作業着のような物で、ゴーグルもマスクもいつもより大きく 外側からは、髪の色も かなり至近距離でないと、肌の色も確認できない状態だった。 下手すると、クーとエアーも間違えるぞ エアーの服装を入念にチェックするクーは、エアーよりほんの少し大きい程度だった。 アルゴンは間違えようが無いなあ クーがそんな事を考えていると 「バカねー、この先の森ではこれを脱ぐのよ。 それに、空気を集めるポイントまで来たら、いつものマントとかもいらないし」 準備を済ませたフレアが、呆れたように説明した。 「でも、危険地帯で狙われる場合もあるだろ?」 「素人は黙ってなさい」 怖っ! フレアの迫力にアルゴンはそれ以上質問できなかった。 「さ、出発!」 「引っ張るな!」 悲鳴を上げるアルゴンを無視して、フレアは危険地帯に足を踏み入れ クーとエアーがそれに続き 二人を守るように、最後尾にはコロナがいた。 前へ |次へ |
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