《MUMEI》

「ちょっとあってな、てかうぜぇから早くバイト行けよ」


「うんじゃあねみんなお疲れー」


乃音はひらひら手を振りながら路地裏から出て行った、乃音の背中にお疲れ様という言葉が飛び交った。


「あぁ苛つく!何なんだよもう!」


姫唯は壁を蹴り飛ばしたが、何の変化もない。姫唯は舌打ちをし床に座り込んだ。


「さっき金持ちそうな婆捕まえてきたから、てめぇらでヤレ」


姫唯が顎をくいっと降ると、2人に取り押さえているお婆さんが怯えながら来た。

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