《MUMEI》

女の子の髪は長く
変わった色をしていた
その髪は星羅の髪より
暗闇で目立っていた
背は低く
小学生のようだ




「っくんじゃねぇ!」


星羅は動けない体で、女の子に叫んだ。


女の子はビクッと反応し立ち止まったがすぐに歩きだした。


「聞こえなかったのか、近づくんじゃねぇよ餓鬼!!年上の言うことはちゃんと聞け」


こんな血まみれの
みっともない姿
小学生に
見せるわけには
いかないよ


しかし女の子は星羅のことなど聞かず、近づいてゆっくり体を起こし壁に寄りかからせた。

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