《MUMEI》

「っつ…触んじゃねぇよ餓鬼」


星羅はやっと女の子の顔を間近で見ることが出来た。


女の子は透き通るような白い肌をし、幼く可愛らしい顔をしていた。


だがどこか悲しそうな瞳をしていた。


女の子はバックの中から、消毒液や絆創膏を出し星羅を手当てしていった。


「っ!!」


星羅は痛みで顔を歪めた。


「すみません痛いですか?」


女の子の声は小さく弱々しかった。

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