《MUMEI》
森に到着
いくらコロナでも、アルゴンは、背負えない。


それは、クーも


途中から加わったサンも同じだった。


結局一行は、エアーとアルゴンに合わせてペースを落とし


かなり、時間をロスして、森に到着した。


おかしいな…


森の入口で休憩していたコロナはすぐにそう思った。


「どうかしたんですか?」


コロナの様子に気付き、話しかけてきたのはサンだった。


ちなみに、クーは、エアーとアルゴンの面倒をみていた。


「フレアが、来ない」


三人組を連れていったフレアがまだ戻ってこない事を、コロナは不思議に思っていた。


「警察に通報とかしてるんじゃないですか?」

「いや、それは無い」


実は昨日のうちに、フレアは警察に三人組の事を報告していて


何かあったらすぐに警察が対応できるように、根回しをしていた。


だから、こんなに遅くなるはずは無いのだ。


「じゃあ、あの三人組が、よっぽどフレアさんを怒らせた、とか」

「…」


それは、…ありえる


コロナはフレアのやや短気な性格を思い出し


結局その後、フレアを待たずに出発した。

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