《MUMEI》
少しずつ変わる想い
今日は音楽教室の日。ここに来て初めて、行くことになる。

―あれ?リボンが無い!うさぎのぬいぐるみにつけっぱしだ!どうしよう


初めて、隆希の部屋をノックした。 「誰?」


「真希だけど」
「何?さっさと用件言えよ」

「うさぎのぬいぐるみ返して!ぬいぐるみについてるリボンそれいまから使うから。」
「やだ返さないから」
「人が使うって言ってんのに!いい加減にしてよ!それに部屋にきたら返してくれるって言ったでしょ!」
「うるさいだまれ!」

「ねぇ!本当にいい加減にして!このままじゃ遅刻するよ!」

「はいはい、返せばいいだろ?ほら、遅刻するなよ」―バタン!

後は何も言わずドアを閉めた。


―数分後―
「気をつけていくだよ!」お母さんと希美に言われた。


「隆希、もそろそろ塾でしょ、支度をしなさい」
「大丈夫、もう終わった」と言いました。



その頃、真希は坂道にいた。真希はペダルから足をはなした。かなりスピードがでてバランスを崩してしまい「ズルズル・・・」そのまま自転車ごと倒れてしまい。足は血まみれになっていた。「痛っ・・・誰か助けて・・・」ここの道は最悪にもあまり人が通らない道だった。




それから、少したってから近くの塾に行くため隆希も同じ坂道を通って女の子が倒れていることに気付く。


「真希!お前どうしたの?足と顔をけがをしているけど・・・」

「ここの・・坂道をね・・・いっきにくだったらバランスを崩して自転車ごとたおれたの・・・でも・・・今日、大切な話しあるから教室に行かなきゃ・・・痛っ」

「本当なに考えてるか全然わかんねぇやつだな。家に戻った方がいい。おんぶしてやるから、かえるぞ」


「一人であるけるから大丈夫・・くっ・・・」
あまりにも痛く声が出なかった。

「強気じゃなくていいから」
「ねぇ」
「何?」

「なんでない・・・」
「言いたいことはちゃんと言えな。その方がお互いきっと楽だからな」
「・・・」

「おい!真希?」 「寝ちゃったのか・・・まぁ許すか」

ほんの少しだけど 好きになってきたかも兄妹として―

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