《MUMEI》
目的地到着
「着きましたよー!」


ジャングルのような森を歩いて数分後


先頭のサンは、言ったと同時にゴーグルとマスクを取り、防護服を脱ぎ始めた。


到着したその場所は、少し開けた平地になっていて、後から来た他のメンバーも、次々に装備を脱いだ。


確かに時間短縮できたな


サンの先導は正確で、コロナの中でサンは信用できる存在になっていた。


それは、クーも含めた他のメンバーも同じだった。


「じゃあ、僕は空気集めるから」


クーは、早速コードを取り出し


目印の木の側にあるボタンを押した。


現れたのは、コードをはめこむ電源プラグ。


「何でこんな所にこんな物が…」

「空気収集ポイントにはあるんだよ」


驚くアルゴンをよそに、クーはマイペースに作業を進めた。


「ねぇ、クルクルは?」


しばらくその様子を見ていたエアーだが、待ちきれなくなったのか、コロナに近付き、質問してきた。


「あぁ、こっち」


コロナはエアーとアルゴンを連れて、クルクルの実の木の方へ向かった。


一方、サンは、すぐ側にあったクリクリの実の木に登り始めていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫