《MUMEI》

(ここはどこだろう?)

真希は自分の部屋ではないベッドに寝かされていた。


(まさか・・・) 「やっと起きたかすごい心配したんだぞ」

(隆希の部屋!?)       
「恥ずかしいとこみられちゃた」
「別に気にするなって」

「ごめんね」
「俺ら兄妹だろう」
「やっぱり自分の部屋に帰る!」 「待て!」「え?」ドテーン!

「お前けがしてんの忘れてただろう」

「・・・(^_^;)」「やっぱり」

「ねぇ」
「何?」
「隆希ってたくさん本があるだね!」

「読んでないし親父が読めっていうだよ」              「あ!これ読んでいい?『小公女』ね!私この本大好きだよ!」

「勝手にしろよ」
「じゃあ私の部屋で読もうと」

「真希」「何?」 「よかったら俺の部屋にいつでもきていいから」

「ありがとう♪あ!あとぬいぐるみのことなんだけど・・・」

「当分貸してくれる?嫌だったらいいけど」

「いいよ!貸してあげるねでもなんで?」

「気にしなくていいから」

それから真希は部屋にかえった。



突然、真希は顔が真っ青になった。
(ねぇ本当に彼らを信じていいの?前のようにされたら・・・)

―真希の過去に一体何が・・・―

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