《MUMEI》
出生
産まれる前から、運命は決まっているのだろうか。

親が交わったとき、どんな想いだったのか。

果たしてそこに愛はあったのか、酒の勢いか、小煩い母を黙らせる策か、はたまた、貯まりに貯まった性欲か、こればかりは分からない。
当人同士でさえわかっていないだろう。

早く終わらないかなぁ…
こんなテキトーなSEX…
愛人には激しいくせに…

母の想いも数知れず。

愛し合い、子供が欲しくて欲しくて成功した例ももちろんあるだろう、
しかしながら、現実には望まない妊娠、あらっ出来ちゃったわ!とそこからスタートする人達が多いのではないか、と私は思う。

私は後者だ。姉は12歳上と8歳上。10歳上の兄もいる。
そして、私が生まれる直前、両親は離婚した。
おろすつもりだったが、殺してはいけないと神様に言われた、と母は言う。再度、確認するが、私はおもいっきり後者。
そうそう、うちの母は、なにかあればすぐに、神頼みに行ったり、いたこさんに走る。
そして、その通りに動き、平穏を得ているらしい…が、私から見れば洗脳されているようにしか見えないのだ。
神は信じる、もちろんいるだろう。でも、自分の道筋は、自分次第で変えられるものだと思っている。母は、借金まみれなうえ、子供四人を抱えて必死で生きた。なにかにすがらなければ、生きることを困難とした。
道がなければ不安になる、だから道を聞き従う。そうして心を安らいで生きてきた、それも彼女の生き方だ。
しかし、娘にまで強要しちゃいかんだろ…
姉は、母とよく夢の話をする。
登場人物は、カラスや観音様、亡くなった親戚、物音、が大半で、霊感がすごくイロイロ見えるらしい。
そして、なにかあると、やっぱり神頼み!
旦那が浮気をしているのか、子供の塾、学校、なんでも細かに答えを求める。
そして実行ー!
キリがない。
彼女らは似ている。いつも不安なのだ。人の何倍か不安な気持ちが強いだけ、先を知りたがる。

あんなに信じ実行しているのに、他人にはうたぐり深く、とにかく社交的ではなく、とにかくとにかくしつこいぐらいの記憶力の良さ。



作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫