《MUMEI》
長い長い一日3
『ここにちゃんとセイラッて名前があるだろう』


それで何で俺だと思い込めるんだ


『えー、だって、せー君の源氏名かなーって…』

『そんなわけ無いだろ』


大体


『俺の名前は誠(せい)と書いて誠(まこと)と読むんだから』


変態は、相手を変なあだ名?で呼ぶし、いちいち訂正するの面倒だから放置してるけどさ


『本気と書いてマジと読むみたいだね!』

『全然違う。とにかく、そのメールは俺からじゃなくて、お前の相手からだから』


あ、さすがに仮にも先輩にお前はまずかったかな?


『せー君、そんなイライラして…

ジェラシー?』

『んなわけ』

『大丈夫!僕はせー君一筋だから!』

『人の話を聞け!』

『命令キター!!』


どうしよう


言葉遣い云々の前に


会話が、通じない





『食堂行くから』

『お得意の放置プレイだね、ハアハア』

『…まあな』


現実逃避とも言う


『ハアハア、認めた、ハアハア』

『じゃあな』

『行ってらっしゃいませー』


コイツ、本当に食堂には来ないんだな


その方が平和でいいんだけど…

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