《MUMEI》 「ほーう、なら見せて貰おうじゃん?」 俺達の話を聞いていたのか、 榊原が後ろから進み出て来た。 「お前っ!」 奴の胸糞悪い笑顔を見て、 奴との会話を思い出した。 俺は九条の手をなぎ払うと言った。 「お前ら絶対許さへん! なんでこないなことせなあかんねん! 元はチームメイトやったんやろ? なんか因縁でもあるんか!?」 そう、元はチームメイトだった筈だ。 共に練習で汗を流し、 励ましあい、 必死になってレギュラーを勝ち取った仲ではないのか? 少なくとも、 俺にもそう言う奴等はいた。 目の前で真剣に俺の話を聞いてくれている、 一希と智哉を見て目を細めた。 だが、奴等から出た言葉は、 あまりに意外すぎた。 前へ |次へ |
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