《MUMEI》
サンの本性
「大丈夫ですか!? コロナさん」


今にも倒れそうなコロナに、サンは近付いた。


そして


「アルコールに弱い割に、頑張ったな」


そう、コロナだけに聞こえるように呟くと、コロナの武器を


ビームライフルと、スタンガンを奪った。


「お、前…」


コロナはすぐに今のサンの気配が要注意人物と同じだと気付いた。


しかし、遅かった。


バチッ!!


「っ…!!」


アルコールに弱った体にスタンガンを当てられたコロナは、苦痛と共に


気を失った。


全く、手間をかけさせてくれる


サンの計画では、コロナはスタンガンではなくアルコールにより倒れる予定だった。


だから、クリクリのトゲに


大量のアルコールを含ませたのだ


南国の生まれでは無いサンには、アルコールは効かないが


コロナにはすぐに効くだろうと思った。


全く、手間ばかりかかるな、今回は


予想以上に抵抗するから


本物のサンも、殺してしまったし


「…さて。邪魔者もいなくなったし。

ここからが、本当の仕事だ」


そして、サンは


ガイドのサンを演じていた、社長のSP


ノームは、クー達の方を振り返った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫